スポンサードリンク
百名山選定基準
山の品格
誰が見ても立派な山だと感嘆するものでなければばらない。
高さでは合格しても、凡常な山は採らない。厳しさか強さや美しさか、何か人を打ってくるもののない山は採らない。
人間にいも人品の高下があるように、山にもそれがある。人格ならぬ山格のある山でなければならない。
山の歴史
昔から人間と深いかかわりを持った山を除外するわけにはいかない。
人々が朝夕仰いで敬まい、その頂にほこらをまつるような山は、おのずから名山の資格を持っている。山霊がこもっている。
ただ近年の異常な観光業の発達は、古いいわれのある名門の山を通俗化して、もはや山霊の住み所がなくなっている。
そういう山を選ぶわけにはいかない。
個性のある山
個性の顕著なものが注目されるのは芸術作品と同様である。
その形体であれ、現象であれ、ないしは伝統であれ、他に無く、その山だけが具えている独自のもの、それを私は尊重する。
どこにでもある平凡な山は採らない。もちろんすべての山は一様でなく、それぞれの特徴は持っているが、その中で強烈な
個性が私を惹くのである。
その他
おおよそ1500mm以上という線を引いた。山高きをもって尊しとせずだが、ある程度の高さがなくては、 私の指す山のカテゴリーには入らない。
文章はすべて、深田久弥 著「日本百名山」より引用